[脳卒中感情障害(うつ・情動障害)スコア計算用調査票について]
 Conjoint analysisにより得られた重み付けされたスケール,すなわち,脳卒中情動障害スケールおよびうつスケールを,下記に示す.情動障害スケールは,1)気分,2)日常生活動作・行動,3)不安・焦燥,4)脱抑制行動,5)睡眠障害,6)表情,7)病態・治療に対する対応,8)対人関係の8項目よりなり,各項目はいずれも3カテゴリーより構成される.うつスケールは,1)気分,2)罪責感,絶望感,悲観的考え,自殺念慮,3)日常活動への興味,楽しみ,4)精神運動抑制または思考停止,5)不安・焦燥,6)睡眠障害,7)表情の7項目より構成され,各項目は3カテゴリーよりなる.気分,不安・焦燥,睡眠障害,表情の4項目は両スケールに共通である.従って11項目について評価すれば同時に2つのスケールの計算ができる.その計算の便のために作成されたのが脳卒中感情障害(うつ・情動障害)スケール同時評価表である.表の使い方としては,まず11の各評価項目についてそれぞれ該当するカテゴリーの空枠にチェックを入れる.次にうつの場合,左側のうつのコラムについて,各項目に割り当てられたスコア値(A,B,Cのうちチェックのついた値)を縦に合計し,最後に常数の9.50を加えればうつの重症度スコアが計算される.情動障害の場合は右側のコラムについて同様に縦に合計し,最後に常数の14.00を加えれば情動障害の重症度スコアが計算される.その場合,該当するカテゴリーが同じでも,うつ,情動障害のどちらのスコアを計算するかによって,A,B,Cそれぞれに割り当てられたスコア値が異なることに注意する必要がある.
※出典:脳卒中 25:208,214,2003